永和三年(1377)開基となる三要寺は、前身を真言宗安得山善王寺と称して七堂伽藍並びに毘沙門天を有し、数多くの僧坊と共に門前町を形成し宗門に帰依していました。しかし、文禄二年(1593)領主細川忠興氏による真言宗打壊に遭い寺領没収衰徴を余儀なくされ住民も離散しました。
その後、慶長年間(1596〜1614)、曹洞宗小渓山長福寺、寛文年間(1661〜1672)河辺萬休院中興開山崙山和尚によって諸堂伽藍が建立され再興されました。元禄八年(1695)峰山藩三代藩主高明氏の臨済宗改宗宣下を受け入れ、享保元年(1716)山号寺院名を松渓山三要寺と改称現在に至っています。
諸堂伽藍は寛政年間(1789〜1900)に全て消失、弘化二年(1845)十八世三峰和尚の代に現在地に再建しますが、昭和二年(1927)の丹後震災において全壊焼失し、同三年仮復旧、平成四年(1992)第二十一世、
宗風顕揚現住職のもと、檀信徒が結集し本堂新築建立を成し遂げました。
鞍禿山の北東山麓に佛教伝授に基、安得山善王寺から六百数年、禅風が起こって四百年の歴史を刻み、境内地には毘沙門天王(室町時代以前の作と伝承)、弁財天、南無地蔵(見聞)菩薩を有しています。また、宮津市智源寺から兵庫県春日町、春日の局うぶ場である興禅寺移転して安置されている仁王像二体は、善王寺小字仁王堂に安置されていたものであるという言い伝えがあります。
本山は天龍寺、本尊は南無薬師如来です。
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